「The Kingの証印」 L.i.C.

ある日ボブがガレージ・セールをしている家の前を通りかかりました。
めぼしいものは見当たりませんでしたが、ガレージの奥に、ほこりをかぶっているオートバイを見つけ売り手に尋ねると、「あれはエンジンが壊れていて、くず鉄と同然だよ。でも、35ドルでよければ持って行ってもいい」と言いました。

修理する自信のあったボブは早速、35ドルを払い、そのバイクを押して帰りました。

部品を取り寄せようと修理工場に電話し、ハーレー・ダビッドソンの部品が欲しいと言いました。すると、店員から登録ナンバーを尋ねられ、ナンバーを伝えました。
彼がナンバーを言った後、店員があせったように「すみません。電話番号とお名前を教えていただけますか?」と言うので、それを伝えて電話を切りました。

するとしばらくして、ハーレー・ダビッドソン本社の重役から電話が来ました。「あなたは、わが社のオートバイをお持ちのようですが、お手数ですが、バイクのシートをめくって、そこに何か文字が書いてないか調べていただけないですか?」と言われました。彼がシートをめくると、手書きで「The King」と書いてあったので、それを伝えました。
すると、重役は「そのバイクを30万ドル(約3000万円)で売ってくれませんか?」と言うのです。ボブは「とりあえず、考えさせてください」と言い、電話を切りました。
すると、別の人からの電話です。「あなたの持っているハーレー・ダビッドソンを50万ドルでどうでしょうか?」と言うのです。つまり、約5000万円です。なぜそんなに高いのか、その理由を聞くと、「あなたのバイクはエルビス・プレスリーが所有していたバイクだからです!」との答えでした。

バイクは故障していて、たった35ドルで買ったものでした。
しかし、そのバイクを誰が所有していたかがわかり、約1万4000倍の値段になったのです。

私たちはどうでしょうか?たくさんの弱さや足りなさがあるかも知れません。しかし、私たちの所有者が誰であるかということが大切です。もし、私たちの所有者が自分自身であるならば、その価値は大したものではないでしょう。しかし、私たちの所有者が、天地万物の創造主であるなら、また、私たちの罪の刑罰を身代わりに受けてくださった贖い主であるなら、計り知れない無限の価値があるのです!

「私たちには、聖霊の証印が押されているからです」(聖書/エペソ1:13)

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