「祈ることだけです!」 L.i.C

日曜日の朝、ハドソンは船長のようすがおかしいことに気づきました。
聞いてみると、船が強い潮流にひかれて、
暗礁にぶつかろうとしているというのです。

「もう、かなり近くまでひき寄せられています。
できることはみなやってみました。後は待つばかりです」
と船長は絶望的な声で言いました。
それを聞いたハドソンに、ある思いが与えられました。
「いつも決まって日没の頃に吹き出す風が、
今吹いてくれさえしたら、自分たちは救われるのだ。
もちろん自分たちに風を思いのままに動かす力はないが、
神ならばいつもより早い時刻に風を起こすことがおできになる」
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「愛が奇跡をおこす」 L.i.C

1952年、メイ・レムキという54歳の女性が、
レスリーという6ヶ月の男の赤ちゃんの世話を頼まれました。
レスリーは脳性麻痺で、知的障害があり、
眼病のために目を取り除かれ、耳も不自由でした。

医者たちは、「この赤ん坊は長く生きられない!」と診断しました。
しかし、メイは、「この子を絶対死なせない!」と決心し、
レスリーに愛を注ぎ続けました。
そして、普通の赤ちゃんのように育て始めたのです。
彼のほほの近くで大きな吸引音を出して、
哺乳瓶から普通にミルクが飲めるように教えました。
しかし、レスリーは10歳になっても手だけしか動かせない状況で、
事態は、絶望的に見えました。
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「何が彼女を歴史に残る人物にしたのか?」 L.i.C

見ること、聞くこと、話すことという、人間にとって大切な機能に障害を持ちながらも、
世界各地を歴訪(訪日歴は3度)し、障害者の教育・福祉に尽力した人物がいます。
奇跡の人、ヘレン・ケラーです。

彼女は生後19ヶ月の時に脳脊髄膜炎にかかり、その後、後遺症が残ってしまいました。
しかし、彼女は成長の過程で、自分と同じ障害者を助けようという夢を抱くようになりました。
そして障害者として初めて学位を取得し、
作家として、また社会事業家として活動しながら『光の天使』と讃えられたりもしました。

彼女は「この世で最も哀れに思うことは何ですか?」という質問に、このように答えました。
「試練はあるけれども、夢がない人が一番かわいそうな人です。」
ヘレン・ケラーは、目も見えず、耳も聞こえないという試練がありました。
しかし夢を捨てなかったので、夢が彼女を歴史に残る人物としたのです。
試練はあっても夢さえ捨てなければ不可能に見えることをも成し遂げることが出来るのです!
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