「スイス人の腕時計」 L.i.C

スイス人の腕時計

ある牧師の証しです。
私は23歳の時、親から勘当され身一つで家を出ました。
その晩は阪急電車の六甲駅の待合室で寒い一夜を過ごしました。
牧師になる決意は揺るぎませんでしたが、
その夜の寒さは、私をみじめな気持ちにしました。
翌朝、文無しの私は空腹を抱えながら徒歩で神戸の町に出ました。
朝の出勤時間で大勢のサラリーマンが道を急いでいる雑踏の中で
その人に出会ったのです。

彼は私が大学時代にアルバイトしていた会社の上司でした。
彼はスイス人で、私の父ほどの年齢です。
1年半ぶりの再会でした。彼は私が普通でないことを察知し、
道端に立ち止まって私の話を熱心に聞いてくれました。
「君には大きな夢があり、決意がある。
信じた道をどんどん進むのだ。君の成功を祈っている。」
こう言って背広の内ポケットから革表紙の小さな聖書を取り出し、
あるページを示しました。そこには英文でこう書いてありました。
“「スイス人の腕時計」 L.i.C” の続きを読む

「夢のための準備」 L.i.C

ある子どもがいました。
彼は本を読むより8ミリビデオを持って走り回る方が好きでした。
彼は勉強が苦手で、他の子たちにからかわれ、
高校2年生の時に学校を辞めてしまいましたが、何とか復学して卒業しました。
彼は映画制作の夢を抱いて、伝統ある大学の映画科に入りたいと願いましたがかなわず、
別の大学に入学しました。

しかしある時、ユニバーサルスタジオを見学に行った彼は、
制作部の幹部であるチャック・シルバスに出会いました。
この出会いによって、彼の人生は変わりました。
彼はスーツを着て、まるでユニバーサルスタジオのスタッフかのように
フリーパスでスタジオに入り、監督やプロデューサーと交流するようになりました。
空き部屋を見つけ、そこを自分のオフィスのように改造しました。
“「夢のための準備」 L.i.C” の続きを読む

「紙に書いてください」 L.i.C

ある心理学者が、おもしろい実験をしました。
人々を無作為に選んで一カ所に集め、席に座らせて2枚の紙を配りました。
「あなたがたがこれから数年以内に必ずかなえてほしい願いを、この紙に書いてください。
そうすれば、その願いは必ずかなえられます」

大部分の人は、自分の心の願いをくわしく書きました。
しかし、その中の何人かはあざ笑いました。
「心理学者に何ができるというのか? 
どうやって願いにこたえると言うのだ!」
このような人々は、紙に願いを書きませんでした。
願いを書いた人は、1枚は自分が持ち帰り、
1枚は心理学者に渡しました。
“「紙に書いてください」 L.i.C” の続きを読む