「この人を見よ」 L.i.C.

ドイツのデュッセルドルフにある美術館に、一つの絵画がかけられていました。

そこには、いばらの冠を頭にかぶせられ、血を流して十字架にかけられているキリストの姿が描かれており、「エッケ・ホモ(この人を見よ)」というタイトルがつけられていました。

さらに、この絵の前には、ラテン語で次のような言葉が刻まれていました。
「我はこのことを汝のために為せり、汝は我がために何を為せしや」
この絵と言葉に大きな影響を受けた人物が2人います。

ひとりは、ツィンツェンドルフ伯爵です。
彼はオーストリアの貴族でしたが、彼はこの絵と言葉を見た時、その場にひれ伏し、美術館が閉まるまで、涙を流して祈り続けました。
彼はその後、自分の持っているものを神様にささげて、モラヴィア共同体の監督となり、大きなリバイバルの原動力となりました。

もうひとりは、フランシス・ハバガルです。
彼女は名ばかりのクリスチャンでしたが、この絵と言葉を見て心を打たれました。
そして、自分のために血を流してくださったイエス様の愛を忘れていたことを悔い改めたのです。
彼女はこの感動を詩に残しました。
それが後に、「われいのちを」(聖歌111)の歌詞となったのです。

「しかし、彼は、私たちのそむきの罪のために刺し通され、私たちの咎のために砕かれた。彼への懲らしめが私たちに平安をもたらし、彼の打ち傷によって、私たちはいやされた。」(聖書/イザヤ53:5)

イエス様が、私のためにしてくださったことに、目を向けましょう。
ここからすべてのいのちが流れてきます。
そしてそれは、私たち一人一人の人生を変えるほどの力があるのです。

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