三浦綾子さんとご主人の光世さんとの素敵なエピソードです。
ある日、私はテルミンという温灸療法を施していた。この温灸は太い線香を5、6本金具に並べて差し込み、火をつけて患部に近づけてあぶるのだが、これがなかなかよく効く。
喉から出血するので、少し丁寧に喉や腹部をあぶっていた。すると、火が1つポロリと落ちてしまった。私は敷布団の上に横になってその温灸をかけていたので、火は布団の上に落ちたのである。私はとっさにつばを吐いて火を消したが、しかし、その瞬間にすでにシーツに穴があき、布団には焦げ目がついてしまった。
三浦に、いつも火には気をつけるようにと注意されている。にもかかわらず、なべを焦がしたり、やかんを焦がしたりしてしまうことがある。焦げ目をつけた布団は三浦の布団だった。私は思い切って三浦に謝った。「ごめんなさい。布団にお灸の火を落としてしまったのです。」
三浦はたちどころに言った。「よかったね。綾子の体の上でなくて本当によかったね」。
やさしい声だった。とっさの答えというものは、その人の本音を表す。「だから、いつも注意しているだろう。火事を起こしたらどうするんだ。」そんな言葉が返ってきても仕方がないのだが、三浦は何よりも私の体を案じてくれた。
『愛は寛容にして、慈悲あり』の聖書の言葉が温かく身にしみたのであった。
「何よりもまず、互いに熱心に愛し合いなさい。愛は多くの罪をおおうからです」(ペテロ第一4:7~8)
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