第二次世界大戦中、コーリー・テンブームは
オランダで多くのユダヤ人をかくまったために収容所に送られました。
想像を絶する苦しみを通った彼女は、
家族でたった一人生き残り、収容所から帰還しました。
そしてその後、「罪の意識に苦しんでいるドイツ民族に
赦しの福音を語りなさい」という神様の声を聞いたのです。
コーリーは神様の声に従い、ドイツ人に福音を語り始めました。
すると、多くのドイツ人が救われ始めたのです。
コーリーの周りには、彼女に握手を求めるドイツ人でいっぱいになりました。
ある日、コーリーは自分に握手を求める男性の顔を見て立ちすくみました。
それは、収容所で彼女を拷問した兵士だったのです。
コーリーは、とても握手をする気にはなれませんでした。
彼女は祈りました。
「イエス様、私はどうしてもこの男を赦すことができません」
そのとき、イエス様が言われました。
「わたしが、わたしを十字架に釘付けにした人を赦したことを、
あなたは知っているでしょう？ 手を差し出して、握手をしなさい」
その声を聞いたコーリーは、
鉄のかたまりのように重い手を差し伸べ、その男と握手をしました。
その瞬間、コーリーは自分の手を通して、
イエス様の愛が豊かに流れるのを感じました。
そして、イエス様の赦しの愛の深さに、
涙を止めることができなくなったのです。
「愛とは、御父の命令に従って歩むことであり、命令とは、
あなたがたが初めから聞いているとおり、愛のうちを歩むことです」（聖書／２ヨハ6）
あなたも、この神様の大きな愛で赦されています。
そして、この大きな愛を受けて、
周りの人たちを赦し、愛の中を歩むことができるのです。
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