マルチン・ルターは自分の罪の赦しと救いの確信を得るために、
死にものぐるいの難行苦行を積みました。
何日にも及ぶ激しい断食をしたり、凍えるような寒さの中で眠る時も、
許可されている毛布さえ使いませんでした。
スカラ・サンクタという階段を、手とひざでよつんばいになって一段ごとに上りながら、
主の祈りと階段への口づけを繰り返すという修行もしました。
しかし、このような苦行も、ルターの心にひとかけらの平安も与えなかったのです。
しかしある日、彼がいつものように苦行の苦しみに歯を食いしばっていると、
雷のとどろきのような声にはっと我に返りました。
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