「神のなさることは、すべて時にかなって美しい。神はまた、人の心に永遠を与えられた。
しかし人は、神が行なわれるみわざを、初めから終わりまで見きわめることができない。」
(聖書/伝道者の書3:11)
16世紀の日本では、キリシタンが短期間に増えていきました。
それを脅威に感じた豊臣秀吉は、バテレン追放令を出しました。
さらに京都の教会から特に熱心な26名を選び、見せしめのために処刑することを決めました。
役人が教会に踏み込んで、名簿を開き、処刑する一人一人の名前を読み上げました。
殉教を覚悟していた彼らは、名前を呼ばれると素直に前に出て来ました。
その名簿の中で「マチヤス」という人を呼んだ時、返事がありませんでした。
マチヤスさんはその時、買い出しに行っていて留守だったと言われています。
その時、代わりに「ハイ」と返事をする者がいました。
その人は、名簿に載ったマチヤスさんとは別のマチヤスさんでした。
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