1945年8月6日、広島に原爆が落とされました。
20万人のいのちが失われ、被爆した多くの人々が病院に運ばれました。
その中で、「お産だ!」という声が上がったのです。
皆自分のことで精一杯の中、
「私をそこに運んでください。私は助産婦です」という声が聞こえました。
その女性自身も、全身被爆していました。
「そんな重傷では無理だろう」と忠告する人もいましたが、
彼女の願いで産婦の元に運ばれました。
しばらくして、「おぎゃあ!」という赤ちゃんの泣き声がしました。
その声を聞くと同時に、彼女は息が絶えたのです。
赤ちゃんの母親も、彼女に続いて絶命してしまいました。
しかし、この生まれた赤ちゃんは、すくすくと育っていきました。
2人の犠牲の上に生かされた彼は、このように語っています。
“「注がれた愛」 L.i.C” の続きを読む