「注がれた愛」 L.i.C

1945年8月6日、広島に原爆が落とされました。
20万人のいのちが失われ、被爆した多くの人々が病院に運ばれました。
その中で、「お産だ!」という声が上がったのです。

皆自分のことで精一杯の中、
「私をそこに運んでください。私は助産婦です」という声が聞こえました。
その女性自身も、全身被爆していました。
「そんな重傷では無理だろう」と忠告する人もいましたが、
彼女の願いで産婦の元に運ばれました。

しばらくして、「おぎゃあ!」という赤ちゃんの泣き声がしました。
その声を聞くと同時に、彼女は息が絶えたのです。
赤ちゃんの母親も、彼女に続いて絶命してしまいました。

しかし、この生まれた赤ちゃんは、すくすくと育っていきました。
2人の犠牲の上に生かされた彼は、このように語っています。
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「2種類の時」 L.i.C

「時」という言葉は、日本語では一つしかありませんが、
ギリシャ語では2つの言い方があります。
「クロノス」と「カイロス」です。

クロノスは、実際に時計なとで計ることのできる時間です。
「あと10分」などと言うのはクロノスに当たるでしょう。

しかしカイロスとは、計ることのできない、人間の内的な時間を表しています。
たとえば、楽しいことがあると、時間はあっという間に過ぎていきますが、

嫌なことは時間がなかなか進まないように感じます。このような時間がカイロスです。
一般的に、子どもの頃は、1年にこのカイロスの時間がたくさんあって、
濃い1年を過ごしますが、大人になると、
だんだん記憶に強く残るカイロスの時間が少なくなってしまいます。
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「聖書の中の驚くべき発見」 L.i.C

1800年代後半、アメリカの海軍将校、マシュー・フォンテーン・モーリーはある日、

体が不自由だったので、長男に聖書を読んでくれと頼みました。

長男が読んだ 聖書の言葉は以下です。

「空の鳥、海の魚、海路を通うものも。」(聖書/詩篇8:8)

モーリーは、息子が読んだ聖書の言葉を、もう一度読んでくれるよう頼みました。

彼は「海路」という言葉に大きな衝撃を受けたのです。

当時、地上の道路の地図はありましたが、まだ海路の地図はありませんでした。

彼は興奮して息子に言いました。

「神様が海に道があるとおっしゃるのだから、間違いなく深い海に道があるはずだ。

そうだ、お前も一緒に探してみよう」
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