「涙もご存じの方」 L.i.C

ショーペンハウアーは、「涙を知らない目では、真理を見ることができず、
痛みを経験しなかった心では、人を理解することができない」という言葉を残しました。

ある牧師は、「自分のメッセージが神様の愛であふれますように」と祈ると、
メッセージ中に涙が止まらなくなったそうです。
あまりにもメッセージのたびに涙が出てくるので、
恥ずかしくなって「メッセージ中は涙を流さないようにしてください」と祈りました。
すると確かに涙は止まりましたが、神様から来る感動もまた止まってしまったのです。
牧師は悔い改めて、「涙を与えてください」と祈り、もう一度涙を与えていただきました。
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「パン屋の店主」 L.i.C

あるところに、おいしいと評判のパン屋さんがありました。
ある日、そのパン屋さんにぼろぼろの服をまとった人が訪ねてきて、パンを注文しました。
店の従業員は、パンを包んだものの、渡すのをためらっていました。

するとそこに、店主が走ってやってきて、パンを丁寧に包み、直接手渡しました。
その客はぼろぼろの紙幣を取り出してパン代を払いましたが、店主は丁寧にそれを受け取り、
「お店を訪ねて来てくださってありがとうございます」と深く頭を下げました。
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「知恵に満ちた書」 L.i.C

ある教会の牧師の話です。
その牧師は聖書を読んでいて、いつもレビ記で「和解のいえにえのうちから……
その内臓をおおう脂肪と、内臓についている脂肪全部、二つの腎臓と、
それについていて腰のあたりにある脂肪、
さらに腎臓といっしょに取り除いた肝臓の上の小葉とをささげなさい」
(レビ3:3~4)というところに来ると、
はたと行き詰まってしまっていました。

そこで、「神様。聖書のほかの部分は恵みと感動をたくさん受け取ることができるのに、
レビ記を読む時は何の感動もありません。
ですからレビ記だけ飛ばして読もうと思います。ゆるしてください」
と祈り、レビ記を飛ばして聖書を読みました。
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