「人生を変えた一言」 L.i.C

フランスの作家アンドレ・ジイドをご存知でしょうか?

「狭き門」は良く知られていますが、彼の多くの著作の中に「放蕩息子の帰宅」、
「イザベル」や「一粒の麦もし死なずば」というキリスト教と関わりのある
タイトルを付けられているものもあります。

しかし、ジイドの少年時代は最悪でした。うそつきで人を騙す少年だったのです。
さらに、体は弱く病弱で、学校を3週間も続けて休んだりもしました。
その上、彼はあきれるほど臆病で、まったく劣等感のかたまりでした。

ある日、先生が生徒全員に詩を朗読させましたが、ジイドの番になりました。
すると、ジイドは感情を込めて素晴らしい朗読をしたのです。
その時、先生は彼をとても誉め、「君は将来、素晴らしく立派な作家になる」と言いました。
それ以後のジイドは友人からいじめを受けても、先生から誉められたことを心に刻み、
文学青年となる夢を持ち、その道を進んだのです。
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「一番大切なプレゼント」 L.i.C

雪の降り続いているクリスマスイブのことでした。
高い塀に囲まれた刑務所の門の前を、貧しい少女が、
大事そうに小箱を抱えて行ったり来たりしていました。
二階の窓から、この様子を見ていた所長さんは、
「あの少女は、この寒いのに何をしているのだろう。」
と言いながら門のところまで出てきて、少女にこう声をかけました。

「お嬢さん、何か御用ですか?」。
「あたしのお父ちゃんがこの中にいるの。
あたし、クリスマスプレゼントを届けに来たの」。
「うむ、よろしい。それでは私が届けてあげよう。」
小箱を受け取った所長さんは、
さっそく独房にいる少女のお父さんのところへ持って行きました。
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「正直者はバカを見る?」 L.i.C

正直者はバカを見ると言われますが、その通りでしょうか?
リンカーン大統領の人生を考えて見たいと思います。

リンカーン大統領は人気もありましたが、随分ひどい中傷もされました。
彼らはリンカーンを魅力のない独善家、学のない人、無謀な者と言って攻撃しました。
けれども、リンカーンはそのように言われた時も、絶対、言い返したりしませんでした。
しかし、余りにもひどい攻撃を受けた時、
ホワイトハウスにある祈祷室で夜通し声を出して祈ったのです。

また賄賂などの誘惑も多くあったようですが、
彼は一度たりともそのようなお金を受け取りませんでした。
彼が誠実に生きられたのは「盗んではならない」という母親からの訓戒でした。
彼の執務室には聖書のことば掲げられていました。
「強くあれ。雄々しくあれ。恐れてはならない。おののいてはならない。
あなたの神、主が、あなたの行く所どこにでも、あなたとともにあるからである」
(ヨシュア1:9)。
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