「与えられた特権」 L.i.C

昔、イギリスの青年が、アメリカに行きたいと思い、お金を貯めてやっと船のチケットを買いました。
しかし、もうお金はほとんど残っていません。彼は航海中に食べる食物を買い込み、レストランで食事をしないことにしました。
ところがまだアメリカに着かないうちに、買った食事はすべてなくなってしまったのです。彼は困り果てた末、残り物を分けてもらえないかとレストランに行きました。
彼から話を聞いたレストランの人は「チケットを見せていただけますか?」と尋ねました。
彼がチケットを見せると、レストランの人はこう言ったのです。
「このチケットは、レストランの食事も含まれたものですよ。このチケットを持っていれば、いつでも、好きなだけレストランで食べられるのです」
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「食べ物よりも大切なもの」 L.i.C

「この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。」(聖書・ローマ5:5)

ビクトール・フランクルは、自らのアウシュビッツ収容所(ユダヤ人虐殺)の体験から

収容所では様々な「選抜」が行われた。ガス室に送られるか、あるいはどの収容所に移されるかは、ちょっとした偶然で決まった。

先が見えない中、収容所ではクリスマスに解放されるとのうわさが広まった。しかしそれが裏切られると、急に力つきてしまう人が多かった。
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「人の心を動かすもの」 L.i.C

ジョン・ワナメーカーが通っていた第一独立教会は建物が古く、雨が降れば屋根から雨漏りがした。

教会の庭は舗装されておらず、いつもぬかるみになった。礼拝堂もひどく汚れていた。しかし信徒たちの中に文句を言う人は一人もおらず、対策を立てる人もいなかった。

ジョンはこのような状況を見て、教会の庭の入口をレンガで舗装しなければならないと決心した。

次の日からジョンは、1日7セントの自分の賃金から、レンガを一枚ずつ買っては、誰も見ていない朝早くに教会の庭の入口に並べ始めた。

広くて長い教会の庭の入口を、子どものジョンが一人で舗装するには、二年はかかる。しかし奇跡は一カ月もしないうちに起こった。
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