「しかし、上からの知恵は、第一に純真であり、次に平和、寛容、温順であり、
また、あわれみと良い実とに満ち、えこひいきがなく、見せかけのないものです。」
（聖書/ヤコブ3：17）
アンドリュー・カーネギーは、鉄鋼王と言われ、
アメリカではロックフェラーについで富を築いた人でした。
彼も、敬虔なクリスチャンでした。
彼の会社が軌道にのりはじめたとき、
当時の多くの企業と同様に、労働者の問題に直面しました。
労働者たちが待遇改善や、一方的な解雇に対する反発で、
ストライキを起こして暴動にまで発展しはじめていたのです。
カーネギーの会社の経営陣は、関わった労働者を即刻解雇すべきだと言いました。
また、カーネギー自身も、利益を生む企業である以上、効率化を求め、優秀な人材を雇い、
人件費節約のために設備に投資していくことは当然のように思われました。
彼が苦悩しているときに、偶然、彼の青年期にお世話になった牧師と道で出会いました。
その牧師は話をきいて、マタイの福音書20章のぶどう園の主人の話をし始めました。
ぶどう園の主人は、朝から働いた人にも、また、
働く場所がなくて夕方から働き始めた人にも、同じだけ賃金をあげたい、と言っていたのです。
カーネギーは、はっとしました。そして、すぐに帰り社員全員を集めました。
彼は、マタイの福音書を開き、こういいました。
「一日中働いた人と、わずか一時間しか働かなかったものと
同じ賃金を与えるなんて狂気の沙汰です。
しかし、労働者の能力に応じて賃金を払った時点で私は間違っていた。
この話は不合理に思えるが、私たちが忘れていた大切なことを思い出させてくれる。
労働者はたとえ能力に個人差があっても、生活が保障されるだけの給料は与えるべきである。
わたしは、ストライキを起こした人々を解雇しない。」
そのとき、経営陣も労働者も心打たれて、
互いに自分たちがしようとしていたことの非を認め、衝突は避けられたのです。
私たちも日々、多くの人間関係、組織や社会との関わり中で生きており、
さまざまな問題に直面しています。
今日、解決を求め、上からの知恵を求めませんか。
神様からの知恵は、人々を生かすことができるのです。
神様聞けばいいんだ～～(ﾉ*^▽)ﾉ
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