帝政ロシアの時代、大きな借金を抱えた兵士がいました。
大きな負債を返せる当てもなく、彼は敵の弾丸に当たって死んだ方がましだと思い詰めていました。
戦況が落ち着いたある晩、彼は重い心で借金の額を紙に書き始めました。
どう考えても返せない額です。
彼は明細の最後に「この負債を誰が負ってくれるだろうか」と書きなぐりました。
とめどなく涙が流れ、彼はそのまま寝てしまいました。
その晩、ロシア皇帝ニコライが兵士の見回りにきました。
皇帝は涙の跡を残して眠りこけている一人の兵士に近づきました。
よく見ると手に紙を握っています。
それを読み、しばらく考えていた皇帝は、ひとりうなずき、サラサラとその紙に何かを書きました。
翌朝、何気なくその紙を拾って読んだ彼の戦友は驚きました。
戦友は彼に言いました。
「ここにおまえのために借金を肩代わりするという皇帝のサインがしてある！」
「もし彼があなたに対して損害をかけたか、負債を負っているのでしたら、その請求は私にしてください。」（聖書／ピレモン18）
イエス様は私たちの負債をすべて肩代わりしてくださり、私たちを自由にしてくださったのです。
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