アメリカで生活しているクリスチャンのKさんの田畑は狭く、農業では家族を養うことができなくなりました。
それで、その土地をある友人に売って、町に出たのです。
ところが、その後何年かたって、その土地から石油が出ることがわかったのです。
そのためその土地を買った友人は、一躍億万長者になってしまいました。
それを聞いた彼は、その友人のところに行き、土地代を少し上げたいと申し出ましたが、結局そっけなく断られてしまいました。
ところがその億万長者になった友人は、段々と神から離れて罪深い生活に陥り、崩壊してしまいました。
その子どもたちもみな同じようになってしまいました。
Kさんは、その後こう証ししています。
「富を持って神の栄光を現わし、正しくそれを使う者になっていないまま、もし私が億万長者になっていたら、私も私の家族も、彼らと同じように神から離れ、罪深い生活に陥っていたかもしれません。そう考えると、私は主に感謝せずにはいられません。今は私も子どもたちもみな、互いに愛し合って主を畏れ、主とともに歩む喜びを味わっているからです。」
あなたは、Kさんのことを「たいへんな損をしたな」とかわいそうに思うでしょうか。
いいえ、Kさんこそ、お金では決して買うことのできない「幸いな家庭」という巨万の富を主からいただいた方なのです。
「わずかな物を持っていて主を恐れるのは、多くの財宝を持っていて恐慌があるのにまさる。野菜を食べて愛し合うのは、肥えた牛を食べて憎み合うのにまさる。」(箴言15:16-17)