アメリカ全土どこに行っても「J.C.ペニー」という大型スーパーマーケットのない町はほとんどありません。
これはその創設者、J.C.ペニー氏の証しです。
彼は最初一介の売り子でした。
貧しい頃の彼は、明けても暮れても「どうしたら1円でも儲けることができるか」ということばかりに関心を持って、必死に働いていました。
しかし、彼がイエス・キリストを信じるようになったある日、彼の心に聖書の一つのみことばが突き刺さってきたのです。
「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい。」(マタイ7:12)
ペニー氏は思いました。「そうだ! 私は今まで、自分の利益ばかりを求めて苦労していた。
しかし本当の商売は、客の幸せのために奉仕することなんだ! それが私の本当の幸せにつながるんだ。」
彼はそのときから常に客の立場に立って、彼らが喜ぶものを開発し、販売するように努力しました。
すると彼の事業は面白いように成長していきました。
しかしペニー氏は、会社の莫大な利益を教会の働きや社会福祉のために多くささげたのです。
彼は社会事業財団を結成して、キリスト教の伝道施設や孤児院、退職牧師のための共同アパートを建て、引退後も一信徒として伝道活動に尽力しました。
神様が彼の事業をことごとく祝福されたのは、彼が主イエスの語られたゴールデン・ルールを実践し続けたからです。
そしてこの聖書の原理は、今日もビジネスマンたちの変わらないスローガンになっています。
「与えなさい。そうすれば、自分も与えられます。人々は量りをよくして、押しつけ、揺すり入れ、あふれるまでにして、ふところに入れてくれるでしょう。あなたがたは、人を量る量りで、自分も量り返してもらうからです。」(ルカ6:38)