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聖書:歴代誌第二16:1〜14(新改訳2017)
1 アサの治世の第三十六年に、イスラエルの王バアシャがユダに上って来て、ラマを築き直し、ユダの王アサのもとにだれも出入りできないようにした。
2 アサは、主の宮と王宮の宝物倉から銀と金を取り出し、ダマスコに住んでいたアラムの王ベン・ハダドのもとに送り届けて言った。
3 「私の父とあなたの父上の間にあったように、私とあなたの間にも同盟を結びましょう。ご覧ください。私はあなたに銀と金を送りました。どうか、イスラエルの王バアシャとの同盟を破棄して、彼が私のもとから離れ去るようにしてください。」
4 ベン・ハダドはアサ王の願いを聞き入れ、自分の配下の軍の高官たちをイスラエルの町々に差し向けた。彼らは、イヨンと、ダンと、アベル・マイム、およびナフタリに属するすべての倉庫の町々を攻撃した。
5 バアシャはこれを聞くと、ラマを築き直すのを中止し、その工事をやめた。
6 そこで、アサ王はユダの人々をみな連れて行き、バアシャが建築に用いたラマの石材と木材を運び出させたうえ、これを用いてゲバとミツパを建てた。
7 そのとき、予見者ハナニがユダの王アサのもとに来て、彼に言った。「あなたはアラムの王に拠り頼み、あなたの神、主に拠り頼みませんでした。それゆえ、アラム王の軍勢はあなたの手から逃れたのです。
8 あのクシュ人とルブ人は大軍勢ではなかったでしょうか。戦車や騎兵は非常に多くはなかったでしょうか。しかし、あなたが主に拠り頼んだとき、主は彼らをあなたの手に渡されたのです。
9 主はその御目をもって全地を隅々まで見渡し、その心がご自分と全く一つになっている人々に御力を現してくださるのです。あなたは、このことについて愚かなことをしました。これから、あなたには数々の戦いが起こるでしょう。」
10 アサはこの予見者に対して怒りを発し、彼を牢獄につないだ。彼に対して、このことで激しい怒りを抱いたのである。アサはこのとき、民のうちのある者を踏みにじった。
11 見よ。アサについての事柄は、最初から最後まで、『ユダとイスラエルの王の書』にまさしく記されている。
12 アサはその治世の第三十九年に、両足とも病気になった。それは非常に重かったが、その病気の中でさえ、彼は主を求めず、医者を求めた。
13 アサは先祖とともに眠りについた。彼はその治世の第四十一年に死んだ。
14 そこで、人々は、彼が自分のためにダビデの町に掘っておいた墓に彼を葬り、調合法にしたがって作った種々の香り高い香油で満ちた寝床に、彼を横たえた。そして、彼のために非常にたくさんの香をたいた。