「神様が動きだすまで」 L.i.C

「柔和な者は幸いです。その人たちは地を受け継ぐから。」(聖書/マタイ5:5)

現代は自分自身を誇示していく時代です。

しかし聖書は至るところで「神様に頼れ」と命じています。

「頼る」という言葉はラテン語の「レリジオ」が語源となっています。

この言葉には「結び付ける」という意味があります。

ですから「神様に頼る」とはもともと、

神様と私たちを紐で結び付けるという意味なのです。

それでは、神様に頼る者にとって一番必要なことは何でしょう。

「待つ」ことです。

神様に頼る人は自分の力で物事を成し遂げるのではなく、

神様の手でなされるのを待つ人だからです。

神様の力を信頼して待つことを「柔和」と言います。

聖書に「柔和」という言葉が最初に出てくるのは、民数記12章です。

ここは、モーセが異邦人の女と結婚したことについて、

モーセの兄アロンとその妻ミリアムが文句を言う場面です。

この非難の中で、黙っているモーセの姿を表したのが「柔和」という言葉です。

イエス様もご自身について、「わたしは柔和でへりくだっているから」と言われています。

イエス様はどのようなお方だったでしょうか。

「今すぐにでも、12軍団よりも多くの天使を呼んできて敵を滅ぼすことができる」

と言われたにもかかわらず、自分を十字架につける勢力に対しては、

神様が動くまで動きませんでした。

このイエス様の姿こそ、柔和そのものです。

神様が与えてくださる信仰と柔和を持っている人は、

上から注がれる力をいつも待ち、自分の力で何かをやろうとはしません。

神様の御手が動くまで、祈って待ちましょう。

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