「うまくいかない時こそ、うまくいく」 L.i.C

「それは、ヨハネが彼に、『あなたが彼女をめとるのは不法です』と言い張ったからである」
(聖書/マタイ14:4)

バプテスマのヨハネは、神の預言者であったのに、
なぜ投獄され、殺されてしまったのでしょうか?
それは彼が神の預言者であり続けたからです。

彼は国王ヘロデに「あなたが彼女をめとるのは違法です」と言い張りました。
権力に対して、命がけで立ち向かうのは、信仰と勇気のなせるわざです。

宗教改革者マルティン・ルターは、
1517年10月31日に「95カ条の提題」を教会の扉に掲示しました。
それは、当時のカトリックの教理を根底から揺るがすものでした。

その4年後、ヴォルムスで国会が開かれ、ルターは異端審問を受けました。
異端者は処刑されるような時代です。
しかしそれでも彼は、権威ある審問者の前で、
「私の良心は神のみことばにとらわれている。我ここに立つ……」
という有名な言葉を残しました。
それから、宗教改革は急速に進展したのです。

公民権運動の指導者マーティン・ルーサー・キング牧師も、
身を挺して権力に立ち向かった一人です。
1955年12月、黒人差別の反対のためにバス・ボイコット運動を提唱すると、
その運動が成果を上げ、実質的な黒人解放運動か全米に広がりました。
ある時は警官隊の銃の前に身をさらし、
非暴力不服従を貫いて、とうとう解放を勝ち得ました。
しかし残念なことに、彼は1968年4月4日、銃弾に倒れたのです。

彼らは最後まで神様のみこころであること、
自分が正しいと思うことを貫き通しました。
そこにある壁や抵抗は、並大抵のものではありませんでした。

私たちは正しいことをすれば、神様のみこころを行えば、
順風満帆に事が運ぶと思いがちです。
しかし、彼らの人生を見ると分かる通り、事が大きければ大きいほど、
風当たりも強く、攻撃も大きかったのです。
私たちももしかしたら今、そのような中にいるのかもしれません。
順風満帆に進まないからといって、すぐにあきらめてはならないのです。

ある先生は言いました。「うまくいかない時こそ、うまくいく」

正しい道を進む時、うまくいかない時があります。
それは、その先の成功をねたむサタンの攻撃が盛んになっている証拠かもしれません。
祝福が大きければ大きいほど、サタンの攻撃も大きくなることでしょう。

今日は目の前にある問題を見て、その先の祝福の大きさを想像してみましょう。

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