2007年、韓国のクリスチャンたち23名がアフガニスタンに
宣教旅行に行き、現地のタリバン勢力によって拉致されました。
司令官は「アフガニスタン政府に捕えられている仲間を解放するなら、
我々も人質となっている韓国のクリスチャンたちを解放する」と言い、
人質を取引材料にしました。
しかし、政府は、テロリストたちを解放することに対して
躊躇していました。
交渉のリミットの時間がどんどん経過していきます。
タリバン司令官はアフガニスタン政府が
早く交渉に応じないという理由で、
人質二人(一人は牧師)を殺害しました。
しかし、次に人質を殺害する前に、
健康を害して弱っていた女性2人が足手まといなので、
彼らを解放しようとしました。
司令官は人質の中のいつも病気がちの2人を呼んで、
「いいか、お前たちは家に帰るんだ。準備しろ」と言いました。
しかし、その中の一人の女性は
「少し私に余裕をください」と願いました。
そして祈り、同じグループの人々と話をしました。
そしてタリバンの司令官に申し出ました。
「私は薬を飲んでよくなりました。
だから、代わりに別の人を釈放してください」。
男性である牧師ともう一人の男性はすでに殺されていて、
これから、一人また一人と殺されていくような状況です。
しかし、彼女は自分が今解放されるという特権を手放したのです。
それを聞いたタリバン司令官の心に熱い電流のようなものが走りました。
彼はそのことばに心打たれて、こう言ったのです。
「私は今まで人と争ったり、殺しあったりしながら、
多くの人々を見てきた。
しかし、この女性の勇気はいったいどこから来たのか?」
この司令官の名前はアップラー。
喜んで自分を犠牲にする愛の感動が彼を包んだのです。
そのときから彼は人質に優しく接するように変えられました。
そしてそこに残っていた全員が解放されたのです!
「まことに、まことに、あなたがたに告げます。
一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。
しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。
自分のいのちを愛する者はそれを失い、
この世でそのいのちを憎む者はそれを保って
永遠のいのちに至るのです」(ヨハネ12:24~25)
~河野ハレブログ~より
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