「言葉はあなたの船の舵」 L.i.C

スタンレー・ジョーンズ(1884年 – 1973年)というインドで宣教生活をした有名な宣教師がいます。
彼は88歳の時に脳梗塞になりました。人々は、もう全てが終わったから引退するように勧めました。
彼は病院に行って治療を受けるのですが、脳梗塞には特別な治療法がありません。
そこで看護士にお願いをしました。

舌が思うように動かないので「看護士さん、毎日私の所に来て注射を打ってくれる時、
このように必ず言ってください。『牧師先生! ナザレのイエスの御名で起き上がってください。』
この言葉だけを必ず言ってください。」

それで看護士が注射を打ちに最低三回以上は病室に来るので、
毎日三回以上「牧師先生、ナザレのイエスの御名で命じる。起きてください。」
そう言うと、看護士はくすくす笑いながら出て行きました。
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「5歳になったら!」 L.i.C

ニューヨークにあるベス・イスラエル総合病院のフレッド・エプスタイン博士は、
神経外科分野において世界最高の権威者で
「もし5歳になったら」という有名な本の執筆者でもあります。
その本には、彼が実際に病院で体験した内容が記されています。

ある日、病院に、ナオミという名前の4歳の女の子がこん睡状態で運び込まれました。
脳腫瘍のために、動脈が破裂して脳出血になり、
医学的には回復不可能と診断されましたが、
幸いにも手術が成功してナオミは意識を回復しました。
脳の手術をしたので、頭は包帯でぐるぐる巻きにされ、目と鼻が出ているだけでした。
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「与えられた仕事」 L.i.C

神様に与えられる仕事に恐れを感じる人がいます。
自分はそれにふさわしくない、そんな力もないと思うのです。
しかし主はやさしく、それも切迫した気持ちで言われます。
「最善を尽くしなさい。」

レオナルド・ダ・ビンチがまだ生徒の頃、彼の才能がまだ発揮される前のことでした。
年老いた彼の先生が、年のせいでだんだん自分が弱くなっていくのを知って、
仕事を辞めなければならないと思いました。
そしてある日、ダ・ピンチに、自分が描きはじめた絵を完成するように言いました。
若者は先生の絵を完成するという光栄に浴し、この仕事に恐れを感じました。
しかし先生はどんな言い訳も受け付けず、「最善を尽くしなさい。」
という単純な命令を繰り返すだけでした。
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「危機からの脱出法」 L.i.C

インドに宣教師として遣わされたスカット牧師がある日、
福音を一度も聞いたことのない原住民がいると聞いて、彼らを訪ねて行きました。
手には簡単なバッグとバイオリンを手にしていました。
数日歩いて目的の部落に到着しましたが、どこからか忍び寄ってきた原住民たちに、
いつの間にか取り囲まれてしまいました。

彼らはスカット牧師のあごの下に、槍を突きつけました。
スカット牧師はその瞬間、全身の力が抜け、心の中で「私はここで死ぬのか!」と思いました。
しかし、気を取り直して「殺される前に賛美をささげよう」とバイオリンを弾き始めました。

スカット牧師は目を閉じて、バイオリンを弾きながら、1節を歌い終わりました。
そして2節を弾き始めながら、目を開けて原住民たちの様子を伺いました。
すると驚いたことに、原住民たちが武器を全部、地面に投げ出して涙を流していたのです。

賛美の中に神様が臨まれたのです。
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「自分を捨てて生かす」 L.i.C

太平洋戦争の末期、東京大空襲での出来事です。
後ろから火の手が迫ってくるので、みんな同じ方向に逃げていました。
一人の母親が、さっきまでしっかりと手を握っていたはずの幼い娘が、
いつの間にかいないことに気がつきました。
振り返ると、火は目前に迫っています。
周囲の人は反対しましたが、母親はその反対を押し切って、火の中に飛び込んでいきました。
誰の目にもそれは暴挙と映りました。
が、その時風向きが変わり、母親は娘を無事に助け出すことができたのです。
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