ある国の王様が、アルマンという家来を呼びました。
そして、自分が持っている3つの庭を見せました。
そして、アルマンに「どの庭が一番いいと思うかね?」と尋ねました。
家来は言いました。
「1つ目の庭は、あまりきれいには思えませんでした。
花はきれいに咲いていましたが、雑草が生えていて、
大理石の噴水のところどころには、土がついて汚れていました。
2つ目の庭は、1つ目の花よりもはるかに花が大きく、
そうじもよく行き届いていました。
3つ目の庭は、申し分ありません! 大きな花はよく香り、小鳥は楽しくさえずり、
どこからか音楽が聞こえてくるようでした」
すると王様は満足そうに、こう言いました。
「よく見分けたね。1つ目の庭は、奴隷にそうじをさせたのだ。
奴隷は私が怖いので、仕方なく、嫌々ながらそうじをしたのだ。
2つ目の庭は、お金を払って、よそから人を頼んでそうじをさせたのだ。
3つ目の庭は、私を心から愛している、私の家来がそうじをしたのだ。
さぁ、アルマンよ。あなたは私を心から愛する、良い家来になっておくれ」
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