「窮地にあってこそ見出すべき信仰の元気」 万代栄嗣 (福音センターグループ主任牧師)

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聖書:使徒の働き 27:13~26(新改訳2017)


13 さて、穏やかな南風が吹いて来たので、人々は思いどおりになったと考え、錨を上げて、クレタの海岸に沿って航行した。

14 ところが、間もなくユーラクロンという暴風が陸から吹き降ろして来た。

15 船はそれに巻き込まれて、風に逆らって進むことができず、私たちは流されるままとなった。

16 しかし、カウダと呼ばれる小島の陰に入ったので、どうにかしっかりと小舟を引き寄せることができた。

17 そして小舟を船に引き上げ、船を補強するために綱で船体を巻いた。また、シルティスの浅瀬に乗り上げるのを恐れて、船具を降ろし、流されるに任せた。

18 私たちは暴風に激しく翻弄されていたので、翌日、人々は積荷を捨て始め、

19 三日目には、自分たちの手で船具を投げ捨てた。

20 太陽も星も見えない日が何日も続き、暴風が激しく吹き荒れたので、私たちが助かる望みも今や完全に絶たれようとしていた。

21 長い間、だれも食べていなかったが、そのときパウロは彼らの中に立って言った。「皆さん。あなたがたが私の言うことを聞き入れて、クレタから船出しないでいたら、こんな危害や損失を被らなくてすんだのです。

22 しかし今、あなたがたに勧めます。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う人は一人もありません。失われるのは船だけです。

23 昨夜、私の主で、私が仕えている神の御使いが私のそばに立って、

24 こう言ったのです。『恐れることはありません、パウロよ。あなたは必ずカエサルの前に立ちます。見なさい。神は同船している人たちを、みなあなたに与えておられます。』

25 ですから、皆さん、元気を出しなさい。私は神を信じています。私に語られたことは、そのとおりになるのです。

26 私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」