「チャンスは二度ある」 崔 浩皙

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新約聖書:使徒の働き 27:13~26


27:13 おりから、穏やかな南風が吹いて来ると、人々はこの時とばかり錨を上げて、クレテの海岸に沿って航行した。

27:14 ところが、まもなくユーラクロンという暴風が陸から吹きおろして来て、

27:15 船はそれに巻き込まれ、風に逆らって進むことができないので、しかたなく吹き流されるままにした。

27:16 しかしクラウダという小さな島の陰に入ったので、ようやくのことで小舟を処置することができた。

27:17 小舟を船に引き上げ、備え綱で船体を巻いた。また、スルテスの浅瀬に乗り上げるのを恐れて、船具をはずして流れるに任せた。

27:18 私たちは暴風に激しく翻弄されていたので、翌日、人々は積荷を捨て始め、

27:19 三日目には、自分の手で船具までも投げ捨てた。

27:20 太陽も星も見えない日が幾日も続き、激しい暴風が吹きまくるので、私たちが助かる最後の望みも今や絶たれようとしていた。

27:21 だれも長いこと食事をとらなかったが、そのときパウロが彼らの中に立って、こう言った。「皆さん。あなたがたは私の忠告を聞き入れて、クレテを出帆しなかったら、こんな危害や損失をこうむらなくて済んだのです。

27:22 しかし、今、お勧めします。元気を出しなさい。あなたがたのうち、いのちを失う者はひとりもありません。失われるのは船だけです。

27:23 昨夜、私の主で、私の仕えている神の御使いが、私の前に立って、

27:24 こう言いました。『恐れてはいけません。パウロ。あなたは必ずカイザルの前に立ちます。そして、神はあなたと同船している人々をみな、あなたにお与えになったのです。』

27:25 ですから、皆さん。元気を出しなさい。すべて私に告げられたとおりになると、私は神によって信じています。

27:26 私たちは必ず、どこかの島に打ち上げられます。」

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