「神の真剣『敵のように』」 鎮目政宏(ホープチャペル牧師)

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旧約聖書:哀歌 2:1~13


1ああ、主は怒りを起し、
黒雲をもってシオンの娘をおおわれた。
主はイスラエルの栄光を天から地に投げ落し、
その怒りの日に、
おのれの足台を心にとめられなかった。
2主はヤコブのすべてのすまいを
滅ぼして、あわれまず、
その怒りによって、ユダの娘のとりでをこわし、
これを地に倒して、
その国とそのつかさたちをはずかしめられた。
3主は激しい怒りをもって、
イスラエルのすべての力を断ち、
敵の前で、おのれの右の手を引きもどし、
周囲を焼きつくす燃える火のように、
ヤコブを焼かれた。
4主は敵のように弓を張り、
あだのように右の手を伸べて立ち、
シオンの娘の天幕におるわれわれの目に誇る者を、
ことごとく殺し、
火のようにその怒りを注がれた。
5主は敵のようになって、イスラエルを滅ぼし、
そのすべての宮殿を滅ぼし、そのとりでをこわし、
ユダの娘の上に憂いと悲しみとを増し加えられた。
6主は園の小屋のようにおのれの幕屋を倒し、
その祭の場所をこわされた。
主は祭と安息日とをシオンに忘れさせ、
激しい怒りによって、王と祭司とを捨てられた。
7主はその祭壇を忌み、その聖所をきらって、
もろもろの宮殿の石がきを敵の手に渡された。
彼らは祭の日のように、主の宮で声をあげた。
8主はシオンの娘の城壁を破壊しようと
思い定めて、なわを張り、
打ちこわして、その手をひかず、
城壁と石がきとを悲しませられた。
これらは共に衰える。
9その門は地にうずもれ、
主はその貫の木をこわし砕かれた。
その王と君たちはもろもろの国民の中におり、
もはや律法はなく、
またその預言者は主から幻を得ない。
10シオンの娘の長老たちは地に座して黙し、
頭にちりをかぶり、身に荒布をまとった。
エルサレムのおとめたちはこうべを地にたれた。
11わが目は涙のためにつぶれ、
わがはらわたはわきかえり、
わが肝はわが民の娘の滅びのために、
地に注ぎ出される。
幼な子や乳のみ子が町のちまたに
息も絶えようとしているからである。
12彼らが、傷ついた者のように町のちまたで
息も絶えようとするとき、
その母のふところにその命を注ぎ出そうとするとき、
母にむかって、「パンとぶどう酒とは
どこにありますか」と叫ぶ。
13エルサレムの娘よ、わたしは何をあなたに言い、
何にあなたを比べることができようか。
シオンの娘なるおとめよ、
わたしは何をもってあなたになぞらえて、
あなたを慰めることができようか。
あなたの破れは海のように大きい、
だれがあなたをいやすことができようか。