音声版(mp3)←←右クリック「名前を付けてリンク先を保存」で保存できます
※映像と音声が一部乱れている部分がございます。ご了承ください。また、動画は数カ月前に録画されたものです。
聖書:使徒の働き 28:1~15(新改訳2017)
1 こうして助かってから、私たちはこの島がマルタと呼ばれていることを知った。
2 島の人々は私たちに非常に親切にしてくれた。雨が降り出していて寒かったので、彼らは火をたいて私たちみなを迎えてくれた。
3 パウロが枯れ枝を一抱え集めて火にくべると、熱気のために一匹のまむしが這い出して来て、彼の手にかみついた。
4 島の人々は、この生き物がパウロの手にぶら下がっているのを見て、言い合った。「この人はきっと人殺しだ。海からは救われたが、正義の女神はこの人を生かしておかないのだ。」
5 しかし、パウロはその生き物を火の中に振り落として、何の害も受けなかった。
6 人々は、彼が今にも腫れ上がってくるか、あるいは急に倒れて死ぬだろうと待っていた。しかし、いくら待っても彼に何も変わった様子が見えないので、考えを変えて、「この人は神様だ」と言い出した。
7 さて、その場所の近くに、島の長官でプブリウスという名の人の所有地があった。彼は私たちを歓迎して、三日間親切にもてなしてくれた。
8 たまたまプブリウスの父が、発熱と下痢で苦しんで床についていた。パウロはその人のところに行って、彼に手を置いて祈り、癒やした。
9 このことがあってから、島にいたほかの病人たちもやって来て、癒やしを受けた。
10 また人々は私たちに深い尊敬を表し、私たちが船出するときには、必要な物を用意してくれた。
11 三か月後、私たちは、この島で冬を越していたアレクサンドリアの船で出発した。その船首にはディオスクロイの飾りが付いていた。
12 私たちはシラクサに寄港して、三日間そこに滞在し、
13 そこから錨を上げて、レギオンに達した。一日たつと南風が吹き始めたので、二日目にはプテオリに入港した。
14 その町で、私たちは兄弟たちを見つけ、勧められるままに彼らのところに七日間滞在した。こうして、私たちはローマにやって来た。
15 ローマからは、私たちのことを聞いた兄弟たちが、アピイ・フォルムとトレス・タベルネまで、私たちを迎えに来てくれた。パウロは彼らに会って、神に感謝し、勇気づけられた。