「自分の刃を研ぐ」 L.i.C

二人の木こりが山で木を切っていました。
ところが、一人の木こりは木を切りながら暇あるごとにおのを研いでいました。
一生懸命木を切っていた木こりが言いました。
「おい。そんな余計なことをしないで、
お前も一本でも多く木を切ったらどうだ。もう日が暮れてしまうぞ」
ところが、その木こりはニコニコしながら、おのを研ぎ続けていました。

日が暮れてきたので、二人は切った木の数を数えてみました。
するとおかしなことに、刃を研がずに木を切っていた木こりの木の方が少ないのです。
不思議がる木こりに、おのを研いでいた木こりが笑いながら言いました。
「君が一生懸命木を切っている間に私は刃を研いでいた。
刃が鈍くなると当然木を切る時に余分な力が必要になり、余計に時間がかかる。
私は刃を研ぐのに時間をかけたが、短い時間、少ない労力で、
より多くの木を切ることができたのだ」
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「失敗から生まれたこと」 L.i.C

1950年のことです。
アメリカの事業家フランク・マクナマラ氏は、大切なお客さんたちを招待して、
ニューヨークのレストランで盛大なパーティを開きました。
豪華な食卓に招かれたお客さんたちはこのパーティを心から楽しみました。

ところが、何と言うことでしょうか?
ポケットを見ると、財布を持って来るのを忘れたのです!
一銭もお金がありません!!
レストランを貸し切って、支払えないことがわかったレストランのオーナーは、
誰も出られないよう店に鍵をかけてしまいました。

するとお客さんたちは
「私たちをこのように招待しておきながら一銭も持っていないとは何ごとだ!」
と悪口を言って、非難しました。
こうして、マクナマラ氏は人々から後ろ指を差され、
まるで完全に失敗者になったかのようでした。
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「失望の中で見つけた感謝」 L.i.C

エリザ・ヒューイット(Eliza・Hewitt)は冬のある日、
事故に遭い、脊髄を損傷してしまいました。
身動きがまったくできず、横になっていなければなりませんでした。
エリザはその後、ベッドに伏し、
苦しみの中で毎日つぶやき、信仰も失いかけていました。
しかし、そんなエリザが信仰を回復したのは、
病室に毎日掃除をしに来るおばさんの姿を通してでした。
彼女は掃除しながらも、いつも感謝に溢れて、賛美し、
笑顔を絶やすことがありませんでした。

エリザはそのおばさんを見て感動しました。
「彼女も私も同じように命を与えられている!
私はこうしてつぶやいてばかりなのに、
彼女はあのように感謝して賛美している・・・!」
エリザは彼女の姿を通して感動したのです。
そして、エリザが書いた詩があの有名な賛美『歌いつつ歩まん』
(総合聖歌516)なのです。
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