「チョコレートバー!」 L.i.C

6歳の男の子ディラン君は、難病のお友だちジョナくんの病気が
早く治って元気になって欲しいと願っていました。
しかしジョナくんの病気は、難病で研究費がかかるために、
研究が進まないということでした。
それを聞いたディラン君は治療の研究費を集めるために何かしたいと思い、
両親に相談をしました。

両親は「レモネードを売ってみたら?」と提案しましたが、ディラン君は
『Chocolate Bar (チョコレートバー)』という絵本を描いて売ると言い出しました。
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「諦めない愛」 L.i.C

「お母さん。かわいそうですが、これ以上治療しても助かりません」
医者は、その子を見限りました。

「諦めなさい。また子どもは授かるよ」
戦地から一時帰国した父も、哀れな姿の我が子を見放しました。

「日本は今、戦争中なんだよ。体の弱い子は皆死んでいるんだ。
かわいそうだけど諦めなよ」親戚や周囲の人も皆そう言いました。

それは昭和18年、日本が第二次世界大戦に突入したころのことでした。
戦火を逃れるため、生まれて間もない男の子を抱いて、
母は東京から新潟の実家に疎開してきました。
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