「ナポレオンの信仰」 L.i.C

これは、「我が辞書に不可能はなし」と豪語した
天才ナポレオンの遺書です。

私は、大胆に、キリストを信じますと、大声で告白できなかった。
そうだ、私は、自分がクリスチャンであると、告白すべきだった。
今、セントヘレナにあって、もはや遠慮する必要はない。
私の心の底に信じていた事実を告白する。
私は、永遠の神が存在していることを信じる。

その方に比べると、バートランド大将よ、
貴方はただの元首に過ぎない。
私の天才的なすべての能力をもってしても、
このお方と比較する時、私は無である。
完全に無の存在なのである。

私は、永遠の神キリストを認める。
私は、キリストを必要とする。
私は、キリストを信ずる。

私は、今セントヘレナの島につながれている。
一体誰が、今日私のために戦って死んでくれるだろうか。
誰が、私のことを思ってくれているだろうか。
私のために、死力を尽くしてくれる者が今あるだろうか。

昨日の我が友はいずこへ。
ローマの皇帝カイザルもアレキサンダー大王も忘れられてしまった。
私とて同様である。これが、大ナポレオンと崇められた私の最後である。

イエス・キリストの永遠の支配と、
大ナポレオンと呼ばれた私の間には、
大きな深い隔たりがある。
キリストは愛され、キリストは礼拝され、
キリストへの信仰と献身は、全世界を包んでいる。
これを、死んでしまったキリストと呼ぶことが出来ようか。

イエス・キリストは、永遠の生ける神であることの証明である。
私ナポレオンは、力の上に帝国を築こうとして失敗した。
イエス・キリストは、愛の上に彼の王国を打ち立てている。

ナポレオンは、1769年コルシカ島で生まれ、
流刑地・セントヘレナ島で癌のため、
その波乱に充ちた52年間の短い生涯を閉じました。
ナポレオンは聖書について、このような言葉も残しています。
「聖書は単なる書物ではない。
それに反対するすべてのものを征服する力を持つ生き物である。」と

この遺書(抜粋)は、現在シカゴ大学の図書館に保存されています。
(引用:http://www.goodnewsstation.com/article.php?article_id=110)

「いと高くあがめられ、永遠の住まいに住み、
その名を聖ととなえられる方が、こう仰せられる。
『わたしは、高く聖なる所に住み、心砕かれて、
へりくだった人とともに住む。
へりくだった人の霊を生かし、
砕かれた人の心を生かすためである』」(イザヤ57:15)

どんなに偉大と呼ばれた人も神様の前ではちっぽけな人間です。

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