1863年7月1日から4日まで、アメリカのペンシルベニア州ゲティスバーグでは
北軍と南軍とが激しい戦いを繰り広げていました。
北軍に押された南軍はポトマック川の川辺に退却し、川を渡ることができませんでした。
まさに北軍が続けて追撃さえすれば、南軍を壊滅させ、
戦争を終結させる絶好の機会だったので、
リンカーン大統領はただちに攻撃するように指令を出しました。
ところが北軍のミード将軍は作戦会議ばかりを開き、動かなかないのです。
そのうちに川の水は引き、南軍は無事に川を渡ってしまいました。
この知らせを聞いたリンカーンは命令に従わなかったミード将軍に対し、
かんかんに怒り、一通の手紙を書きました。それはミード将軍を非難する手紙でした。
しかし、リンカーンはその手紙を机の中にしまい、出さなかったのです。
それは恐らく「もし、自分がミード将軍の立場であったら、どうだっただろうか?」
と深く考えて祈ったからでした。
聖書はこう言います。
「人に思慮があれば、怒りをおそくする。
その人の光栄は、そむきを赦すことである」(箴言19:11)。
まさに、リンカーン大統領は思慮深く対処し、人を赦したがゆえに、
大きな栄光ある生涯を生きることができたのです。
怒りが爆発しそうになったら、それを抑えることって難しいですよね。
でも、誰にも迷惑をかけず解決する方法があります。
それはリンカーン大統領のように、その感情を手紙にぶつけ、
その手紙をしばらく机の引き出しにしまってしまうことです!
また、それが難しい場合、口が堅く、最
も信頼できる人に相談してみることも1つの方法かもしれません。
「怒りをおそくする者は英知を増し、気の短い者は愚かさを増す」(箴言14:29)
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