ルターがあるとき、立ち直れないほどに落ち込んで、
家に閉じこもっていました。
すると、彼の妻が喪服を着るようになったのです。
不思議に思ったルターは、妻に尋ねました。
「だれか亡くなったのかい?」
妻はこう答えました。
「神様が亡くなられました」
ルターは、あっけにとられて言いました。
「何を言っているんだい。神様が亡くなられるわけがないじゃないか」
すると、妻は待っていたかのようにこう答えました。
「そうですか? 私はあなたがあまりにも絶望しているので、
神様がおられなくなったのかと思いました。
でも、神様が亡くなられてないならば、
あなたがそんなに絶望する理由があるでしょうか?」
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