クリスチャンのある少年が中学生のとき、野球部で熱心に活動していました。
厳しい練習の帰り道、おなかがペコペコで、はやくおなかに何かを入れたい一心で家路に急いでいました。
いつものように練習を終えて家に帰る途中、八百屋さんの前を通ったとき、
店の前に積んであるリンゴの山から真っ赤なリンゴが一つ、彼の目の前に転がって来ました。
何気なく拾い、戻そうと思ったのですが、だれもいない店を見て、
思わずそのリンゴを自分のカバンの中に入れ、帰ってしまったのです。
そのときから、どうしたわけかその八百屋さんの前を通る通学路を避けるようになり、
もう一つ向こうの道を通って通学するようになってしまいました。
礼拝に出席して説教を聞いても、みことばが心に響かず、
祈っても神様との間に距離ができたようで、祈ったという実感がないのです。
盗んだリンゴのことがひっかかり、どうしてもそれを解決しなければならないと迫られるのでした。
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