「両者をひとつにするために」 L.i.C

1880年4月の初めごろのことです。
そのころ、同志社英学校では、
上級組と下級組を合併させることが決まりました。
ところがそれに反発した上級組の9人の生徒が、
集団欠席をして学校側に抗議をしたのです。

集団欠席した者は処罰されるという規則があります。
しかしこの時、学校側の措置にも確かに落ち度があったのです。

当時の校長だった新島襄は深く心を痛めました。
そして4月13日、朝のチャペルの時間に、
全校生徒と教員の前でこの問題に触れて、こう言いました。
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「与えられている愛」 L.i.C

シェル・シルヴァスタイン原作の『おおきな木』という絵本をご存じですか?
50年前にアメリカで出版され、30以上の言語に翻訳されて、
世界中で読まれている絵本です。
最近、村上春樹が新しい訳で出版したことでも脚光を浴びています。

この原題は『THE GIVING TREE』、つまり「与える木」です。
登場するのは、りんごの木と男の子だけ。
りんごの木は男の子が大好きで、男の子もりんごの木が大好きです。
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「本当の楽しみがここに」 L.i.C

ビリー・グラハム師が、まだ駆け出しの伝道者であった時のことです。
ジョージ・ウィルソンという牧師から、エンターティメントとして
誰もが楽しめる伝道集会を依頼されました。

ウィルソン師は、当時のシカゴの若者たちが生きる目的もなく、無気力に過ごしていること、
さらに週末になると、悪い集団が彼らを犯罪に引き込むようになっていることを知り、
憂いていました。
そこで、若者が楽しめるものと、キリスト教の正しい信仰がしっかりと結びつけば、
青年たちも希望が持てるのではないかと考えたのです。
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