「いちばん最初の感謝祭」 L.i.C

それは1620年の秋のことです。イギリスの港を出た小さな船が波にもまれながら、
まだ見たことのないアメリカ大陸へ向かっていました。
この船の名前は「メイフラワー号」といいます。
船の中には102名のクリスチャンが乗っていました。
この人たちは、イギリスの国で決められた、厳しい教会の規則や暗い儀式に反対して、
もっと自由に、もっと明るく神様を礼拝したいと願った、
ピューリタン(清教徒)と呼ばれた人たちでした。

この人たちは荒波や暴風と戦いながら、10月の半ばごろ、
やっとのことでアメリカの東海岸にたどり着きました。
みんな、抱き合って喜びましたが、それもつかの間で、寒い冬をむかえました。
あまりの寒さで、翌年の3月ころまでには102人中、
半分の50人くらいの人は死んでしまいました。
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「あきらめない力」 L.i.C

<30代の若い女医さんがいましたが、
体の節々に激痛を感じるようになり、悪化する一方でした。
膝の手術をしたのですが、かえってひどくなり、
杖に寄りかかって歩くような状態でした。

実は彼女のお父様も20歳代前半に、全く同じ病気を発症し、
43歳の若さで亡くなってしまったのです。
お祖母様も全く同じ病気によって下半身不随で一生を終えました。
ですから、これは遺伝的に避けられない運命のように思えました。
同じ病気の彼女にとって、嘆くことは容易なことでした。

しかし、彼女はそうしませんでした。逆に彼女は心でこう宣言していました。
「私は立ち上がります!
そして自分の人生に用意されているものはすべて受け取ります!」と。
そして、祈り始めました。毎日毎日信じ続け「私は毎日、どんどん回復していく。
「神様は私の健康を回復させてくださる。
私は生きる。決して死なない!」と宣言し続けたのです!

こうして3年の月日が流れました。しかし、良くなる兆候は見えませんでした。
でも彼女はめげませんでした。なおも、信じ続けたのです。
そうしたある日のことです。
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「私を遣わしてください!」 L.i.C

それは1870年のことでした。青年ウィリアム・ブース先生が、夜の集会を終え、
東ロンドンの裏街まできたときのことでした。
薄暗い道路に、酒に酔いつぶれて倒れてしまっている人たちがたくさんいます。
また、暴力団同士のけんかが始まりました。
ブース先生はこぶしを固く握りしめ、涙を流しながら、

「イエス様、なんというすごいありさまでしょう。
まるで地獄です。この人たちはイエス様を知らないのです。
どうぞ、私をこの地のためにお遣わしください」とお祈りしました。

牧師先生たちが大勢集まったときに、ブース先生は立ち上がると、
「みなさん、私を東のロンドンのみだれている、汚れた町に遣わしてください」と言いました。
牧師先生たちは驚いて、互いに顔を見合わせていました。
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