「愛の再確認」 さとうまさこ(聖書マンガ家・清瀬キングダムチャーチ)

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旧約聖書:雅歌 5:2~16


2 私は眠っていましたが、心は目覚めていました。すると声がしました。私の愛する方が戸をたたいています。「わが妹、わが愛する者よ。私の鳩よ。汚れのないひとよ。戸を開けておくれ。私の頭は露にぬれ、髪の毛も夜のしずくでぬれているので。」

3 私は衣を脱いでしまいました。どうして、また着られるでしょう。足も洗ってしまいました。どうして、また汚せるでしょう。

4 私の愛する方が、戸の穴あたりに手を差し入れ、私の胸は、あの方のゆえにときめきました。

5 私は起きて、私の愛する方のために戸を開けようとしました。私の手から没薬が滴り、私の指から没薬の液がかんぬきの取っ手に流れ落ちました。

6 愛する方のために戸を開けると、愛する方は、背を向けて去って行きました。私は、あの方のことばで気を失うばかりでした。あの方を捜しても、見つけることができませんでした。あの方を呼んでも、あの方は答えられませんでした。

7 町を巡回している夜回りたちが私を見つけて、私を打ち、傷つけました。城壁を守る者たちも、私のかぶり物をはぎ取りました。

8 エルサレムの娘たち。あなたがたにお願いします。私の愛する方を見つけたら、あの方に言ってください。私は愛に病んでいる、と。

9 あなたの愛する方は、ほかの親しい者たちより何がまさっているのですか。女の中で最も美しいひとよ。あなたの愛する方は、ほかの親しい者たちより何がまさっているのですか。あなたがそのように私たちに切に願うとは。

10 私の愛する方は、輝いて赤く、万人に抜きん出ています。

11 その頭は純金。髪はなつめ椰子の枝で、烏のように黒く、

12 目は乳で洗われ、池のほとりに住む、水の流れのそばの鳩のよう。

13 頬は香料の花壇のようで、良い香りを放つ。唇はゆりの花。没薬の液を滴らせる。

14 腕は金の棒でタルシシュの宝石がはめ込まれ、からだは象牙の細工でサファイアでおおわれている。

15 足は大理石の柱で、純金の台座に据えられている。その姿はレバノンのよう。その杉の木のようにすばらしい。

16 その口は甘美そのもの。あの方のすべてがいとしい。これが私の愛する方、これが私の恋人です。エルサレムの娘たちよ。
c新改訳聖書刊行会