「助けの御手に守られて」 L.i.C

インドネシアのジャングルにある小さな町から、
さらに150キロも離れた村に、一人の宣教師がいました。
彼は毎月一回、巡回伝道に出かけていました。

オートバイで行くその道は、途中から原生林を切り開いただけの、
赤土のでこぼこ道になっていました。

川を渡るときは小さな渡し船にオートバイごと乗り込み、
向こう岸に着くとまた一路赤土の道を走り続け、
お尻が痛くなった頃、ようやく目的地に着くという状況でした。

いつものように巡回伝道に行った帰りのことです。
スコールに遭い、雨がやむのを待って、
気をつけながらゆっくりとオートバイを進めました。
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「心に平安をもらうには・・・」 L.i.C

クリスチャンのある少年が中学生のとき、野球部で熱心に活動していました。
厳しい練習の帰り道、おなかがペコペコで、はやくおなかに何かを入れたい一心で家路に急いでいました。
いつものように練習を終えて家に帰る途中、八百屋さんの前を通ったとき、
店の前に積んであるリンゴの山から真っ赤なリンゴが一つ、彼の目の前に転がって来ました。
何気なく拾い、戻そうと思ったのですが、だれもいない店を見て、
思わずそのリンゴを自分のカバンの中に入れ、帰ってしまったのです。

そのときから、どうしたわけかその八百屋さんの前を通る通学路を避けるようになり、
もう一つ向こうの道を通って通学するようになってしまいました。
礼拝に出席して説教を聞いても、みことばが心に響かず、
祈っても神様との間に距離ができたようで、祈ったという実感がないのです。
盗んだリンゴのことがひっかかり、どうしてもそれを解決しなければならないと迫られるのでした。
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