「小さいことに忠実な人は・・」 L.i.C

リーンカーンが22歳のときのことです。
彼は雑貨店の店員でした。お店の主人はリンカーンを全面的に信頼していました。

ある日のことです。リンカーンが夜遅く商売を終えて、
1日の収入を決算していると、何度計算しても数字が合いませんでした。
「なぜ6セント余るんだろうか?」。彼は不思議に思い、
その日、店に来たお客を思い浮かべ、一人づつ渡したおつりをチェックしていきました。

すると、エンディおばさんに渡したおつりが少なかったことに気づきました。
それで、彼は急いで店を閉じ、夜遅く、遠く離れていた
エンディおばさんの家に息を切らして訪ねました。
「すみません。オフェット商会のエイブです。
私の勘違いでおつりを少なく渡してしまいました」。

エンディおばさんは驚いて言いました。
「お若いの。この6セントのために、こんな遅い時間、こんな遠くまで来たのかい?」。
「ええ。1セントでもお返しするのが当然です」。
「明日でも良かったのに!」
「いいえ。今日の過ちは今日のうちに直さないと!」。
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