「今置かれているところで」 L.i.c.

戦国時代、細川家と親戚筋に当たる清原頼賢(よりかた)の息女佳代は、大そう美しい気品あふれる女性でした。
13歳頃にはすでにキリスト教の信仰を持ち、山に行っては捨て子を拾って育てていました。
明智光秀の息女玉子が細川家に嫁入りしたとき、旅の途中で清原邸に一泊しました。
そこで玉子を迎えたのが佳代でした。
彼女は非常に玉子とよく似ていて、ひと目会ったその時、ふたりは響き合うものを感じたのです。
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