「人をさばかないために」 L.i.C

他人を批判するのはけっこう楽しいものです。自分のことは棚にあげられるし、
岡目八目といって、誰でも他人の欠点には気がつくものです。
でも他人への批判はしないほうが、人生をよりよく生きる大切な極意かもしれません。
世の中には、他人のことが気になり、
善意の気持ちであれこれ批判めいたことをいう人がいます。
その人たちは批判することを悪いこととは少しも思っていません。
“「人をさばかないために」 L.i.C” の続きを読む

「私は私」 L.i.C

今日の社会は競争社会と呼ばれます。競争の前提は他との比較です。
オリンピックも高校野球も受験戦争も会社での出世も全ては
競争原理によって成り立っています。
確かに競争は能力を引き出すには良い手段で、
ルールの範囲内で整然と行われる競争には爽やかささえ感じられます。
“「私は私」 L.i.C” の続きを読む

「知っていますか?」 L.i.C

ある教会に、アメリカの教会から中高生たちがやってきて、楽しい時間を過ごしました。
当時ユースだった牧師先生が、このような話をされています。

「ある学びの時間、講師の先生は、日本人グループと
アメリカ人グループに分けて座らせ、こう質問したのです。

『皆さんは、広島に原爆が投下された日を知っていますか?』
日本人の若者たちは、みんな手を挙げましたが、
アメリカ人の若者たちは誰一人手を挙げません。

次に、講師はこう訊ねました。
『では、真珠湾攻撃の日を知っていますか?』
アメリカ人はみんな手を挙げましたが、日本人で手を挙げたのは私一人でした。
いつだと問われたので『1941年12月8日です』と答えました。
しかし、アメリカの若者たちはみんな違うと言います。
実は、8日というのは日本時間での日付であって、
ハワイ時間では7日のできごとだったのです。

講師の先生はおっしゃいました。
『ことほど左様に、私たち人間は、
被害についてはいつまでも忘れず、加害についてはあまり気にしないものです』」

http://www.nakakomi.com/essay/e2008/e20081214.htm)

「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」(聖書/マタイ19:19)

私たちは、自分がされたことはよく覚えているのに、
自分がしたことはあまり覚えていないという性質があります。
人の失敗には厳しいのに、自分にはついつい甘くなってしまいます。
いじめられた人は、そのことを強烈に覚えているのに、
いじめた方は覚えていないことが多いのも、それと同じです。
“「知っていますか?」 L.i.C” の続きを読む