「天の国の入り口」 L.i.C

人が神の御国に入る時には「赦し」という入口を通るのだと言った人があります。

数年前、英国教会は、一人の献身的な宣教師をニュージーランドに送りました
労苦と成功の数年がたち、その宣教師はある日、ある地域で聖餐式を行なっていました。
その地域でキリストを信じた人々は、長い間、野蛮な行為をやめていました。

聖餐式の最中に、宣教師は、一人の男に気づきました。
その男は、横木にひざまずこうとしていたのですが、
突然立ち上がり、急いで会堂の反対側に行きました。
それから少しずつ戻ってきて、静かに元の席に着いたのです。
式が終わると、牧師はその男を片隅に連れて行って、その奇妙な行動のわけを尋ねました。

その男は答えました。
『私は、ひざまずこうとしたとき、
隣に座っている男が近隣の部族の酋長だということに気づいたのです。
私の父を殺し、父の血を飲んだ男です。
私は、すべての神々の名にかけて、機会があり次第その男を殺すと誓っていたのです。
初めは、復讐の衝動にほとんど圧倒されそうになりました。
それで、その衝動から逃げるために、ご覧になった通り、その場を急いで離れたのです。
部屋の反対側に立ち、この集会の目的を思いめぐらしたとき、
御自分を殺した者たちのためにこう祈られた方のことを考えました。

「父よ。彼らをお赦しください彼らは、何をしているのかわからないのです。」(聖書/ルカ23:34)
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「集める人生、ばらまく人生」 L.i.C

「受けるよりは与えるほうが幸いである」
この聖書のことばを読むと、作家の三浦綾子さんが「人間の価値を決めるものは、
その人が地上でどんなに集めたかではなく、どれだけ散らしたか、ばらまいたかである」
と語られたことを思い出します。
豊かな生活は集めることだと考えがちですが、実はそうではなく、与えることなのです。

篠原せつ先生は長い間、重症身障者施設でご主人とともに奉仕してこられました。
クリスマスにはマドレーヌを何百も焼かれるとのこと。
実に与える生活を実践しておられる方です。

篠原先生は、2歳の時に、ポリオ(脊髄性小児麻痺)にかかり、
右半身はだらりとなり、左足はひきずった姿で成長されました。
小学校3年頃、お母さんのすすめで日曜学校に通い出されました。
やがて、女学校に入学、思春期を迎え
「どうしても神様は平等に思えないから抗議する意味で自殺する」とまで思いつめたのです。
そんな時、聖日礼拝の帰り道、「わたしが、あなたを造った」との神の声が聞こえたのです。
こうして20歳の時に、造り主なる神を信じ、洗礼を受けられました。
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「神様の法則」 L.i.C

>パレスチナには、二つの大きな湖があります。
一つはガリラヤ湖で、地中海海面下212メートルにある淡水湖です。
丘陵の緑が青い水面に映え、パレスチナで最も美しい景観です。
春には華やかに色づいた斜面が美しく輝き、遠くヘルモン山の白雪が見えます。
そして何よりも、淡水魚の宝庫で、一説によると 153匹の魚がいると言われます。

もう一つの湖は、塩の海、別名は死海です。
この湖の水面は地中海海面より約396メートルも低く、世界で一番低い水面です。
ヨルダン川から注ぐ水が死海に入ると、
水分の蒸発が激しい上に流れ出る川がないので、塩分だけが残ります。
そして周辺には草も木も育たず、ただ岩塩の山と荒れ地だけです。
湖の中には、魚は一匹も生息できず、文字通り塩の海、死の海なのです。

ガリラヤ湖と死海の違いは何でしょうか?
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