「人を赦す方法」 L.i.C

三浦綾子さんの『氷点』をご存知でしょうか?
高校2年生の女の子、陽子はある日、雪に覆われた丘に向かって歩いていました。
彼女は今まで母親だと思っていた人が母親ではなかったことを知って、
大きなショックを受けたからです。

つまり、実の母から捨てられたことがわかったからです。
そのことで、あまりにも心が苦しくなり、
生きていても仕方がないと思って自殺しようと山道を上っていくのです。

雪がたくさん積もっていて、滑りやすくなっていたので、
彼女は注意深く一直線に山の上に上がったつもりでした。
ところが、後ろを振り向いてみると、自分が歩いてきた足跡が曲がりくねって、
雪の上にジグザグに付いているのです。
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