「希望を胸に」 L.i.C

ユダヤ人であったビクトール・フランクルは、
ナチスによって妻子も両親も殺されてしまいました。
それだけでなく、自分も収容所に入れられ、持ち物をすべて奪われ、
裸にされ、結婚指輪さえも奪われてしまいました。

しかし彼は、心の中でこう宣言しました。
「あなたたちは私から妻を奪い、子どもたちを奪うことができるかもしれない。
私から服を取り上げ、体の自由を奪うこともできるだろう。
しかし、私の身に降りかかってくることに対して、
私がどう反応するかを決める自由は、誰も私から取り除くことはできないのだ」

彼はその宣言通り、収容所の中でも希望を失わず、
生きてそこから出ることができました。
そして、収容所から出ることのできた人は皆、
何かしらの希望を持ち続けた人だったのです。
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「ピグマリオン効果」 L.i.C

ほめ言葉は心から湧き上がり、お世辞は歯の隙間から流れ出るという話があります。

真心からのほめ言葉と感謝の言葉は、人の心を動かすことができるのです。

1968年、ハーバード大学の社会心理学教授のロバート・ローゼンタールと、

小学校の校長歴20年以上のレノー・ジェイコブソンは、

ある時サンフランシスコにある小学校で、全校生を対象に知能テストを行いました。

その後、このテストの点数とは関係なく、無作為に20%の子どもを選びました。

そして、その名簿を担当の教師に見せ「知的に大きく成長する可能性のある学生」

という過度なほめ言葉を評価として与えました。
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「数より質を大切に」 L.i.C

スコットランドのある教会でのことです。

主日礼拝後、牧師と話し合うために長老さんたちが集まりました。

全員が集まってから、一人の長老が代表として、牧師に辞任してほしいと申し出ました。

彼らは、その牧師がすべての働きを担当するには、あまりにも高齢だと思い、

自分たちの結論が正しいことを立証するために、この一年間の牧師の働きを調べ上げました。

牧師はたった一人の少年を救いに導いただけでした。

長老たちが帰った後、牧師は教会の庭に出て、何も言えずうなだれていました。

その時、後ろからだれかがひじにさわるので振り向いてみると、

自分が導いた少年が立っていました。

「おお、ロベルト。どうかしたのかい。」

「はい、先生。私は救われてからずっと、宣教師になりたいと思っていました。
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