「自分の刃を研ぐ」 L.i.C

二人の木こりが山で木を切っていました。
ところが、一人の木こりは木を切りながら暇あるごとにおのを研いでいました。
一生懸命木を切っていた木こりが言いました。
「おい。そんな余計なことをしないで、
お前も一本でも多く木を切ったらどうだ。もう日が暮れてしまうぞ」
ところが、その木こりはニコニコしながら、おのを研ぎ続けていました。

日が暮れてきたので、二人は切った木の数を数えてみました。
するとおかしなことに、刃を研がずに木を切っていた木こりの木の方が少ないのです。
不思議がる木こりに、おのを研いでいた木こりが笑いながら言いました。
「君が一生懸命木を切っている間に私は刃を研いでいた。
刃が鈍くなると当然木を切る時に余分な力が必要になり、余計に時間がかかる。
私は刃を研ぐのに時間をかけたが、短い時間、少ない労力で、
より多くの木を切ることができたのだ」
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