「途方もない罪人でさえ」 L.i.C

有名な讃美「アメイジング・クレイス」を作詞したジョン・ニュートンの話です。
彼は、熱心なクリスチャンだった母親が亡くなった後、船乗りとなり、
酒に溺れ、やがて奴隷船の船員となってしまいました。
彼は奴隷船から奴隷船へと渡り歩き、とうとう奴隷船の船長となりました。

そんなある時、彼はアフリカからイギリスへの帰路の途中で大嵐に遭い、
船が難破寸前の状態になりました。
その時、彼は母親が亡くなってから初めて神様に祈ったのです。
「神様、あなたが本当におられるなら私を助けてください。
私の生涯をすべてあなたにおささげします」

必死に祈っていると、次第に嵐が去り、
彼は無事に岸にたどりつくことができました。
この経験の後、彼は奴隷船の船長をやめ、クリスチャンとなって、
祈った通り、神様に人生をささげたのです。
彼は39歳で英国国教会の牧師となり、
このアメイジング・グレイスを作詞しました。
この讃美は、奴隷船の船長だったような救いようのない自分を、
罪の中から引き上げてくださった驚くべき神様の恵みを歌っているのです。
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「正しいこと以上の何かを」 L.i.C

ウォッチマン・ニーのメッセージに、このような話があります。

中国の2人の農夫が、棚田(傾斜を利用して段々に作られた田んぼ)の隣同士でした。

干ばつの際、1人の農夫が水車で水を苦労してくみ上げて田んぼに引き入れると、
夜のうちに下の田んぼの農夫が境界の土手を壊して、
自分の田んぼに水を引き入れてしまいます。
そのため、上の田んぼはカラカラです。
土手を直しても、また壊されてしまい、水を奪われてしまいます。

上の田んぼの農夫はとうとう耐えきれなくなって、友人に相談しました。
「私は忍耐強くあろうと努力し、仕返しをしないように努めているけれど、
それは正しいのでしょうか」
すると友人は祈ってこう答えました。
「もし正しいことをしようと努めているだけなら、
私たちはあわれなクリスチャンです。
私たちは、正しいこと以上の何かをしなければなりません」
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